KYOCERA 京セラコミュニケーションシステム株式会社

図書館で読みたい本を効率的に検索、予約!蔵書検索システム(OPAC)とは

図書館で読みたい本を効率的に検索、予約!蔵書検索システム(OPAC)とは

この記事では、効率的な図書検索を実現するためのOPACの機能の具体例を紹介します。

 

この記事をシェアする

目次


 

図書館のOPACとは

図書館のOPAC(Online Public Access Catalog)は、図書館の蔵書をインターネットや専用端末を通じて検索・確認するためのシステムです。
利用者は自宅や外出先からでもOPACを利用して図書館に出向くことなく、自宅からパソコンやスマートフォンで検索した蔵書がどこの図書館に置いてあるか(在架状況)を確認することができます。
また、検索した蔵書の貸し出しの予約をするなどのサービスを利用することもでき、図書館利用者にとって、非常に便利なサービスです。

OPACの機能について

図書の検索機能

読書をしている女性のイメージ図

OPACでは一般的に利用者が検索キーワードを入力することで、蔵書を絞り込むことができます。
例えば、本のタイトルや著者名、出版者、出版年などを指定して検索でき、さらに検索結果を絞り込むための条件(例:ジャンルや形態など)を指定することもできます。
また、最近では図書館で提供する電子書籍やオーディオブックを合わせて横断的に検索できるようになり、また従来の検索キーワードでは検索できなかった会話形式のキーワードからAIが関連性のある類推した蔵書を表示させるということもできるようになって来ています。

参考: News Picks蔵書検索の未来:AIで図書館の本が探せる日 AI時代の図書館活用術

関連記事:埼玉県久喜市立図書館、生成AI蔵書検索システムの実証実験を開始

 

図書の推薦機能

OPACのデータを利用し、図書館のホームページなどで貸し出しランキングや予約ランキング、今話題の本などを掲載し、利用者の興味関心を促したり利用者に興味のありそうなジャンルやテーマの本を推薦したりする機能を持つものもあります。これらの機能により、OPACは利用者の興味や関心に合った本との出会いの場を提供しています。図書の推薦機能は、利用者にとって新たな読書体験を促す重要な機能になっています。

蔵書の詳細情報の表示

利用者が図書館の蔵書を選ぶ際には、蔵書の詳細情報を確認できると非常に便利です。例えば、本の目次やあらすじ、著者のプロフィール、表紙・背表紙・プレビューなどの画像があれば、この本が本当に読みたい本であるかを判断する上で役立ちます。
また、他の利用者のレビューや評価があれば、読んだ人の意見を参考にすることができます。
蔵書の詳細情報の表示は、利用者が本を選ぶ際の重要な情報源となります。
読書コミュニティサイト「読書メーター」では図書館との連携を推進しています。

参考:PR TIMES 「東京都台東区、埼玉県越谷市などの図書館システムが読書メーター連携(リンク版)を開始」

予約機能

図書館のOPACでは、検索した本を利用者が予約する機能があります。借りたい本が貸し出し中の場合でも、予約をすることで順番待ちができます。
また、自分が興味のある本をお気に入りやマイ本棚に登録することができるものもあります。これらの機能により、利用者自身で欲しい本を手に入れるための手続きを簡単に行うことができます。

読書バリアフリー法への対応

公共図書館のOPACでは、読書バリアフリー法に対応した機能を搭載しているものもあります。
これは、視覚障害者や印刷物が読めない利用者に対して、文字の大きさや色を変えて読みやすい表示や、音声の読み上げや入力に対応するなどの支援機能のことです。
読書バリアフリー法への対応により、さまざまな利用者が図書館を利用しやすくなります。

まとめ

本を選ぶ男性の図

全国の図書館ではさまざまなOPACが使われています。利用者に図書館を快適にご利用いただくために、OPACには技術の進化や利用者のニーズの変化に対応した、新しい機能やサービスが常に求められています。

ご自身が利用されている図書館でどんなOPACが使われているか、どのようなサービスが提供されているのか、興味を持って見ていただければ新しい発見が待っているかもしれません。